「釣れない冬」が続いている千代田湖。
漢のシャロー勝負!!と決め括っている私は、そろそろ涙がちょちょ切れそうですが・・・
あまりの悪況に、何で今年の冬はこんなにも釣れんのか。
冷静考えてみる事にしました。
頭と財布は冷えているんですけどね。
物理的に・・・
極限水温
と言う訳で取り出したるは、
伝家の・・・基、電化の宝刀。ライブスコープ。
「初バスチャレンジ その4」になるまで魚探は付けない軽装備?で挑んでいた訳ですが、
生態調査を含め久々に持ち込んだ次第です。
でもって、魚探を着けて驚いたのが水温僅か3℃。
氷周辺の水温が1℃~2℃なのは分かりますが、
湖全体を通して水温が3℃前後と言うこと。
この時期(1月)の千代田湖は、例年であれば水温6℃~8℃を推移しており、
シャローには湧水に伴うウィードが生き残り、
ヘラブナの越冬軍団がルアーに引っ掛かってくることも屡々。
※2024年 の「新春コチカップ」(1/2開催)でも、朝一の水温5.8℃
聞いた話では・・・
2024年の年末までは水温6℃~8℃を推移しており、
年末年始の寒波で極度に水温が下がった事が予想されます。
ただ、昨今の冬。
少なからず流入排流のある人造湖が水温4℃以下となることは極めて少なく・・・
千代田湖に至っては、比較的湧水の多い人造湖故に
全周凍結するほど水流停止した年は極めて稀有な年だと言うことになります。
湧水が多いエリアも凍結する異常事態。
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水流停止
現在、千代田湖の丸山溜池ダムでは、
昨年12月よりダムの放水を完全停止しています。
基より、千代田湖は「農業灌漑用人造湖」であり
水利の必要が無い冬季は昔から放水を完全停止。
基本的には、自由越流式ダムの放水のみ排水することなります。
ちなみに昨今は、
帯名郡の農業従事者が減少したことにより、冬季以外の放水停止を行う事もありますが、
現在は、山林火災の散水用ため池の役割も担っておりますので、ヘリが給水に来た際にはご注意ください。
ただ、冬季の放水停止は昔からあることで・・・
それだけで凍結するほど水が止まるとは考えにくい。
今年は、例年に比べ圧倒的に湧水が少ない事から、理由を色々と考察してみました。
湧水に対して言及をすると、多くの場合は昨年の台風が~とか
総降水量~等が、取り沙汰されるのですが、
私的に、千代田湖に関してはその限りではないと思います。
実際に昨年度の総降水量を調べてみましたが。
トータル的に見ると降水量は決して少なくない事に加え、
これは30年通った経験則なのですが、千代田湖がある帯那山は保水力の低い山だと思います。
故に、前年の台風量や総降水量にはそこまで左右されず、
逆を言えば、リアルタイムな天候に左右されやすい土地だと思います。
更には、元々枯渇気味な帯那川インレットに対しスグ側のエリアにダムサイトがあると言う地形的問題。
当然、インレットの流入より帯那山からの湧水枯渇の方がダメージは大きい訳で
即ち短期的な乾季より長期間の乾季程、ダメージは大きい訳です。
※数年前、空梅雨と呼ばれた時期は地獄のシーズンでした・・・
釣れない理由
昨年(2024年)の12月。
実は甲府市、雨降っていないんです・・・
皆さん、知っていました?
※ちなみに過去30年の平均は25mm/月程度あったと思います。
厳密には、局所的に降ったのかもしれませんが、少なくとも千代田湖周辺の
帯那群は一切は降らなかったそうで・・・
それ故の湧水減少に加え、年末~1/10前後まで続いた大寒波の影響もあり
水温低下。全周凍結。に直結。
今年、よく聞く。
「去年の年末までは釣れたのに~。」の真相は、
ココにあると千代田湖オカルト倶楽部では断定しました。
千代田湖の今後
今年は、私の予測だと春の訪れが早いと思います。
一応、根拠も有るんですが・・・それは次の機会に。
すなわち、一気に春のように暖かくなり。
例年より激しめな三寒四温の寒暖を繰り返しながら、
早めにスポーニングを意識するようになると思います。
その暖かくなったタイミングと、水が動くタイミング。
これを当てられた時こそ、真の春爆を体験できる絶対的チャンスだと思います。
まとめ
以前も、どこかの記事に書いた気がするのですが・・・
「冬の釣りを制する者こそが、春の釣りを制する。」と思います。
私は連敗中ですが・・・
釣れないとは分かっていても、寒い寒いフィールドに通うことで
ベイトが多い場所。凍結し難い場所。今シーズンの傾向。等・・・
暖かくなってからフィールドに出たアングラーとは、持っている情報量が段違いだと思います。
今年の冬は、多くのバスが5m~6mレンジに定位していますが、
ディープエリアではなく、ミドルレンジにバスが多い
真の理由は、フィールドに通った人しか分からないはず。
是非、皆さんも冬のシャロー勝負。
否、ただの修行。
春を制するために、オススメします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。