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【千代田湖】早春の千代田湖攻略(上級者向き)

今シーズンの千代田湖は例年とはまた少し違って癖が強そう。
ってことで、写真少な目ですが私なりの見解と分析を個人的メモ(言語化)するために書き記しますので、興味のある方は「ヨミモノ」程度に見て頂けると、春の千代田湖攻略に少しだけ役立つハズ?です。・・・そうあって欲しい!!

っと言う訳でスタートです。

千代田湖攻略

毎年、毎年、(例年と違うと言う意味で)「今年は変。今年は変。」と言い続け・・・
もう変なのが当たり前な昨今。

毎年の傾向(状況)を辿ることで千代田湖のシーズナル(特に早春)は、魚の動きが追いやすくなる思います。

標記(上級者向き)と書かせて頂いたのは、ココでは「何のルアーが釣れる!」とか「このパターンが釣れる!」とかの攻略ではなく。
私から見た千代田湖の “状況” だけを深堀していきたいと思います。

つまりは【1番楽しいトコロ】ソコからどうバスと対峙するのか。は、あえて言及せずに皆様独自の考えで・・ってことにしようと思います。
私、攻略本アンチ派なので・・・笑

また、小バス(千代田湖の場合40cm以下)のバスの動きについては言及しません。
魚の動き方(捉え方)がまるで異なるので、ココでは50cm前後のバスに焦点を絞って分析している事を念頭に置かせて頂きます。

水の動き

今年の冬、決定的に例年と違ったのは大きな水の動きが殆どなかった事。

恐らく昨年「秋の台風が少なかった事」が起因して、帯那川上流の昭和池・大正池の水も結構な枯渇気味。(2024/2/3確認)

インレットからの流入量が極端に少ない事から、丸山ため池としてのダム放水も閉鎖しています。(厳密には若干流れてますが、ダムとしての放水は完全停止)

そのため帯那川インレット周りにはアオミドロが発生し、シャローにバスが定位し難い状況と言う印象です。
また、水の動きが少ない分、昨年は多く残っていた1等地のウィードは殆ど枯れ、逆にバスが定位しないせいかシャローには稚ギルや水生昆虫が例年より多く目視確認できます。

ただ、ライブスコープで確認すると多くのバスは例年のシャロー越冬エリアの沖に定位していることが多く、シャローと同じレンジのまま沖に出ているためミドルレンジの何も無い水面付近や、ロープ沿いに例年より多くのバスを確認することができます。

その目視できるバスを釣るのは私の技術では至難の業ですが・・・
私的には「シャローに定位しない」と言うだけで、シャローのエサが動くタイミングでは確実にシャローでフィーディングに入るので、タイミングさえを合わせれば、例年よりイージーに釣れることができると思います。


ジャークベイトを引ったくった超シャローのフィーディングバス。

そのため、今シーズンの冬はレイダウンの最奥ではなく “あくまでも先端付近”
葦前も葦際ではなく、葦前ちょい沖の沈み物なんかで釣果が出ています。

また、水が動いていない。と言う事象に加え、秋の台風前放水が殆ど無かったため
冬の水位としては例年よりも多め です。

意外とエサも多いことから、水は動いていないけどシャローカバーが「活きたカバー」となっているため、定位はしないけどバスのフィーディング場にはなっている。
=バスが頻繁に入れ替わるので、インレット横のスーパーブッシュなんかも、入るタイミング次第で全く異なる個体のバスが見受けられるのが今シーズンの特徴。


=スレきっていないため?例年よりカバーの魚がイージー。かと思います。

エリア

「シャローに定位し難い」と前述しましたが。
例年、越冬~初春までの鉄板エリアだった「丸山荘横の葦前~インレット~ダムサイト」までと、「針原~カーブミラー」にかけてのエリアが、特にその傾向が強く。

逆に、千代田湖で最も水が動かない白山ワンド内は水が安定しているせいか、例年よりシャローでバスの姿を目視しています。

特に数年前にできたスーパーレイダウンの“周り”には、高確率でバスを確認できますが、インレット横のブッシュと比較して、食わせ難く獲り難いバスが多い印象です。

上記の状況を見て「あれ?それって帯那川インレットの水を嫌がってるだけなんじゃない?」と最初は思っていたのですが、どちらのエリアもスポットは違えど同じレンジに多くのバスをストックしていて定位する(越冬する)スポットの違いが顕著なことから、湖が凍結ることが少なく西風が多かった今シーズンは特に、風の影響を受け難い白山エリアに例年より多くのバスが集まった。と言うのが個人的な見解でした。

また、上記以外のエリアは例年に比べ個人的にどこも良くなかった印象です。
全域にバスは居て、釣れることは釣れるのですが、バスのコンディションはすこぶる良くなかったです。

事実、昨シーズンまで鉄板だった桜並木ロックエリアのジャークベイトパターンでは
今シーズン1匹のバスもキャッチすることができませんでした。

※昨シーズンは、1月に50up5本なんて日も。

バスが確認できない訳ではないので、特筆的に桜並木や千和周りが “嫌” と言う訳ではなく、それだけ「丸山荘横の葦前~インレット~ダムサイト」と「白山ワンド内」のポテンシャルが高く結果的に多くのバスが集まってしまった。と言う方が私的にはしっくり来ます。

水温

釣りをする上での水温計測は “所詮は表水温” であって、湧き水量の推移なんかが分からない限り厳密な見解は申し上げられないのですが、1つだけ言えることは総じて「今年の冬は水温が高かった」と思います。
凍結するか否かは水温より水の動きが関係している訳ですが・・・サーモクラインが明確に出ている=(シャロー以外は)水が混ざっていない。ことからも水が動いていないのに凍結には至っていないことが分かると思います。

また、朝の表水温は4℃前後を推移していましたが(例年このくらい)、

日中、風が吹くと6℃くらいまで水温が上昇することから、やはりボディウォーターの水が暖かかったんだと思います。

それを裏付けるように、事実多くのバスは湧き水エリアを除き、例年よりも浮いている(浅いレンジにいる)傾向が強く、厳寒期の鉄板だったジグストやスローなジャークベイトではなく、ビッグベイトやサイトフィッシングで多くの結果が出る冬だったと思います。

春の攻略

有り難い事に、多くの方から「早春の釣りを教えてくれ。」と頼まれることが多いのですが。

正解かどうかは別として。↑このくらい越冬シーズンの自己分析が進むと、自ずと早春のバスの動きが見えてくると思います。

早春は、体(卵)を温めたい。体力をつけたい。スポーニング・・・とか、人間が理屈付けした事由が色々あるのですが、私的な初春の千代田湖は「エサがどう動くのか」これだけです。

千代田湖のどこでザリガニが冬眠していて、どのタイミングで動き、まずはどこに行くのか。
カエルはどのタイミングで冬眠から出てくるのか。

ブッシュ・桟橋の下で越冬したギルがこの後どこへ行くのか。

私も、その全て知っている訳では無いと思いますが、観測した事象を事実として釣りに反映させることで少なからず結果は出ていると自負しております。

つまりは、シーズン問わずベイトを知る(釣ってみる)と言うことが、季節の走りを捉えることに最も繋がると思います。

加えて複合要素?を加筆すると。
例年、丸山荘周りに大量に居た大量の越冬ヘラブナはダムサイトディープの中層に最も多くの魚影が確認できます。しかも、めちゃくちゃ動きが速い。

余談的には、ワカサギレイクにおいてもドーム船シーズンが終わった後に、
ワカサギを本気で釣ろうとすると、結構衝撃的な事に気が付いたりしますよ・・・

ライブスコープで全てが見えていても、釣れるバスは限られていて・・・
私はマッチザベイト否定派ですが、特に春はベイトを知らないとバスの動き方が分からない。

動き方=どのタイミングでどこでエサを食べるか。さえ分かってしまえば、ルアーの種類?なんて何でも良いんじゃないか。とすら思っています。


※タイミング “だけ” で勝った春の千代田野郎はスピナーベイトのカバー打ち。
今考えても、スピナーベイト “だから” 勝った訳ではなく。
この時に選択したルアーはアプローチさえ間違えなければ何でも良かったと思います。

私が春にスピナーベイトやチャターベイトを選択する最大の理由は、やはり効率(手数)重視。

バスの視力が~くぁwせdrftgyふじこlp~とか・・・
当然それ以外の理由も有るのですが基本的には難しいことやる必要無いと思っています。

季節の走り(バスの動き)を捉える。それこそが私が考える早春の最重要ポイントです。

まとめ

これが私が初春に釣りをする上で考えていることの “ほぼ” 全て」です。
ほぼ以外は、アプローチの問題だけ・・・

こと春爆を狙うとなると、また別の要素が必要だったり・・・

スポーニングに意識が向いてくると、これまた若干違う話になってくる訳ですが・・・
例年、千代田湖の1度目の春爆は水温8℃前後で「+αの何か」が起きた時。


このシーズンは3月中旬が1度目の春爆でしたが、今シーズンは日中の表水温既に6℃台。

越冬場(定位しているスポット)から1番最初に動いたバスが釣りやすい事は、もはや説明不要かと思いますが、このバスの動きをどう捉えるのか。

ソコがバス釣りの【1番楽しいトコロ】だと、私は思います。

これらは全て、私の個人的な所感ですが、否定的なご意見も含め少しでも皆様の参考
(考えるきっかけ)になれば幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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