「釣れない冬」が続いている千代田湖。
漢のシャロー勝負!!と決め括っている私は、そろそろ自己縛りに限界を感じております。
ミドルディープに手を付けたから釣れるって訳じゃないのは当然。
シャロー縛りを「釣れない言い訳」を解釈されるのも微妙な感じなんですが・・・
凍ってキャストも出来ない日が続くと何とも感とも・・・
前回に引き続き、釣れない千代田湖の考察です。
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水だな。水。
この名言を知っている方は、Nories信者の超古参にして塾生。
話は逸れましたが、前回の記事にて表記した通り。
今の千代田湖が釣れない最大の理由は雨、乾冬にして寒冬。
流れ込み・湧水含め、今期は水が全く動いていない。
と言うのが我々の見解。
つまりは
「水だな。水。」な訳です。
前談が長くなりましたが、今回は千代田湖の源流のお話です。
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帯那川
千代田湖の源流である帯那川。
千代田湖、唯一の源流にして
実はアウトレット(ダムサイト下流)も帯那川。
上帯那町~下帯那町~千代田湖へと流入する帯那川水系は、
山間かつ谷部ため、地理学的に見ても湧水含め千代田湖の水源は
この「しょぼい川?」に依存していると言っても全く過言ではないと思います。
裏付けとして、帯那川水系が氾濫した場合のハザードマップを甲府市が発行しています。
※千代田湖は「農業灌漑用人造湖」ですが、帯那川水系(上流部)として
荒川ダム(甲府市公共用水域)管理のため、甲府市が管轄。
そして前回記事に表記した通り、千代田湖からの高低差が低い帯那山・多良峠は
当然保水率が低いため、帯那川が渇水すれば千代田湖も枯れ果てる・・・
「良くも悪くも雨の影響を受け易い」と言うのが地科学的見解でもある訳です。
因みに、千代田湖の上流=荒川ダム(能泉湖)と認識されている方もいるみたいですが、
荒川ダムは、御岳山(昇仙峡)の荒川水系な訳で、全くの別物です。
また、荒川ダム下の荒川はと帯那川と合流する訳ですが。
それは千代田湖の遥か下流(甲斐市某所)にて合流する話なので、
千代田湖のバス=荒川ダムのバスではございません。
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昭和池・大正池
「千代田湖の水源は帯那川に依存している」と前述してきましたが、
鋭い人なら思うはず「いやいや、上流に池あるんじゃん。」・・・と。
地元じゃ有名なのは昭和池・大正池の2つの「野池」ですが、
厳密には、荒井ため池・仮宿ため池を合わせた4つのため池が千代田湖上流にはあります。
しかし、この4つの野池は「池」と名着くのが紛らわしい所ですが、
「全てが人造池」です。
4つ共、千代田湖同様の「農業灌漑用人造池」であり、
曰くアース式 余水吐の「小さいダム」な訳です。
そして漏れなくコノ4つの池は帯那川からの分流を水源としているため、
多少の雨が降っても上流の池が渇水状態ではオーバーフローが起きず。
千代田湖のインレットへの流入量は期待できない訳です。
ぶっちゃけスーパーシークレットでしたが・・・
千代田湖のインレットの不安定さはココにあると思いますし、
この4つのため池の貯水量と人工利水のタイミングこそが
千代田湖の「当たり日」「バズレ日」を明暗分けていると思います。
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行ってみた。
とは言っても、実はちょこちょこ見に行っているワタクシ。
かつて参加していた「千代田野郎」の前日にも見に行った事がありますが、
行ってみたい方は、集落地故に不審者扱いされないようご注意ください。
まずは、最下流。
千代田湖のインレット。
2025/2/4時点。ほぼ流れていないように見えます。
続いて、ちょっと上の下流域。
流れてない分けじゃありませんが、水深が例年より更に浅くなってますね。
ググっと上がって中流域、
川って呼んで良いか分からないレベル・・・
そして大正池。
薄氷ですが全面凍結。
時期的な水利が無いため当然排水はされず、オーバーフローなんかある訳も無く・・・
そして昭和池。
ガッツリ全面凍結。
排水どころがオーバーフローも長らくされていない感じですね。
比較用に去年の写真撮っておけば良かったと後悔・・・
上流。
コレが正真正銘、千代田湖の源流。千代田湖の源。ココだけ見ると、流れているように見えますが。
インレットまでこの水量では湖の水が動くような水量ではなく・・・
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まとめ
千代田湖の場合は単純故、上流を分析することで水系全体の貯水率が見える訳ですが、
どこのフィールドにも、こういったローカル由縁の何か。はあると思います。
西湖なんか特にね・・・
ただ、山梨県のような自然が貧相な田舎では、このぐらい突き詰めて何とかってレベルなのかもしれません。
千代田湖に限らず、水系レベルでフィールドの特性を観ると、何か新しい発見や、魚との出会いがあると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。