COLUMN teru 釣り科学

【釣り科学】 色彩学よりルアーの色を真剣に考察する その2

みなさんはルアーの色に ”こだわり” がありますか?

前回「光の三原色(フィールドカラー)に対し1番目立つカラーは補色」と言う考察をさせて頂きましたが、それは同光量であることが前提と後述させて頂きました。今回は、光量の違いにおいてのルアーカラーについて考察します。
その1を読んでいない方はコチラからどうぞ


色立体視

いきなり難しい言葉を出しましたが、もちろん簡単に説明させて頂きます。

「膨張色は暗いところで目立ち、収縮色は明るいところで目立つ」と言う話です。


上の画像は、同じ大きさの ですが多くの人には黄色(膨張色)の方が大きく見える(前進色)対して、青色(収縮色)の方が小さく見える(後退色)とも言えます。
=膨張色の方が目立つと言うことになります。

では、背景色を変えてみるとどうでしょう。

上の画像は、同じ大きさの ですが多くの人には青色(収縮色)の方が大きく見える(前進色)対して、黄色(膨張色)の方が小さく見える(後退色)とも言えます。
=収縮色の方が目立つと言うことになります。

《引用》

「膨張色は暗いところで目立ち、収縮色は明るいところで目立つ」=「シェードやまずめ(水中の光量が少ないところ)では膨張色が目立ち、水面や白系の岩盤エリア等(水中の光量が多いところ)では収縮色が目立つ」と言うことになります。目立たなくするには、その反対の考え方となります。

フィールドにおける光量変化

水深における光量変化
これについてはバス釣りレベルであれば正直大差ないと私は考えます。興味がある方は、面白い実験をやっているサイトがありましたのでリンク参照ください。

水中の光量変化を構成するファクター
晴れの日ほど光量が強く、曇り/雨ほど光量が弱い(雪の日は割愛)

クリアウォーターほど光量が強く、マッディウォーターほど光量が弱い

褐色系水色のリザーバーなんかもありますね。

シェード

水面や流れの乱反射

ボトムマテリアルの反射

等々・・・様々な条件によって「水中の光量」が変わると思います。
単純に光量だけで考えれば「快晴日のチャート」と「曇天日のグリパン」は目立たない=ナチュラル。逆の天候日では目立つ=アピール。と言うことになりますね。

昔からバス釣りの教本的なものには「ローライトはチャート・濁ったら黒」と決まり文句をよく見ると思いますが、この手の本に書かれているのは「基本的には目立たせることが前提」な気がします。もちろん目立たせてナンボの時も多くあると思いますが、ハイプレッシャー化する昨今のバスフィッシングでは、もう一手先を考えなければいけないかもしれませんね。

ここまできたらヘンタイ級

濁度

コーヒー牛乳とか抹茶オレって言われる水色ですが、これらは「水色と言うよりは濁り」による要素。濁る程に光量が落ちるのは言うまでもありませんが、“慣れない水”と言う観点ではバスの視界が奪われるので、それも鑑みないといけないかもしれませんね。

水質

私が釣りの中で考えるのは主に3つ、pH値・COD(化学的酸素要求量)・BOD(生物的酸素要求量)です。同じクリアウォーターでもこれらによって「透視度」水の澄み度合いが異なります。

つづく

今回は、光量の観点からカラーを考察してみましたが、前回の三原色・補色と合わせてルアーカラーを考えてみるとルアー選びがもっともっと楽しくなるんじゃないでしょうか。次回は、「色彩(科学)では補えない特別な色」なんかもコラムにしたいと思います。

考え方は人それぞれかと思いますが考察し合うことが楽しく、皆さんの釣り話題の一部のなれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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